北村は「長い間、緊張しておりました。この日が訪れることを」と切り出し、「やなせさんは生きること、生きていること、この社会に生かされていることは、素晴らしくもありありがたいことだという思いを作品に落とし込んできた方。僕が自分の中に持っていた感情を、この作品、役と出会わせてくれたんだなと思っています。1つの役・作品と向き合い続け、その日々をまっとうすることを改めて自分で感じながら、皆さんと過ごしていければと思います」と意気込んだ。皆さんは やなせたかし さんにどんなイメージを持たれているでしょうか?
「アンパンマン」を生み出した漫画家、ハットやベレー帽をかぶった優しそうな人…きっと多くの人がイメージするのは、晩年のやなせさんかと思います。取材を重ねるなかで、彼の人生の数々の原体験、"喜怒哀楽"の全てが、「アンパンマン」に結びついているのだと改めて感じ、若い頃からちゃんと描きたいという想いになりました。ヒロインと同様に、毎朝ずっと観たくなるような人って誰だろうと考えて真っ先に思い浮かんだのが、北村匠海さんです。役者としてだけでなくアーティスト活動含めご活躍されていながらも、ずっと新鮮さも保ち続けている唯一無二の存在です。北村さんと初めてお会いしてじっくりお話させていただいた時に、彼の思考の深さに驚きました。ライブでも歌っている瞬間だけでなく、MCで観客に語りかけていたその言葉一つ一つに、彼にとって"生きる"ことへの想いが、静かに、でも確実にあふれていました。そんな彼の姿勢に触れるたびに、やなせさんが作詞を手がけた「手のひらを太陽に」や「アンパンマンのマーチ」の詩ともどこかリンクする部分も感じ、北村さんと共に挑んでみたい気持ちになったのです。出演
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