◆プロ ボクシング ▽WBO世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・中谷潤人―同級1位ビンセント・アストロラビオ▽WBO世界フライ級(50・8キロ以下)王座決定戦12回戦 同級2位・加納陸―同級3位アンソニー・オラスクアガ(7月20日、東京・両国国技館)
(M・T)とともに羽田空港に到着したオラスクアガは取材に応じ、「満足できる仕上がり」と2度目の世界挑戦での王座獲得に闘志を見せた。 加納陸(大成)と、かつて中谷が保持していたWBO世界フライ級王座のベルトを争う。「スパーリングもたくさん、やりました。100ラウンド、超えるかな?」と十分に打ち込んできたという。左構えの加納に関して「サウスポー対策もしてきた。相手をコントロールできるように、インファイトでもアウトボクシングでも、どんな展開でも集中できるように」と自信をうかがわせた。 中谷とともに、ルディ・エルナンデス・トレーナーのもとで10代から腕を磨いてきたオラスクアガ。2020年9月にプロデビュー。23年4月には、WBA&WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)統一王者・寺地拳四朗(BMB)に挑戦したものの、9回TKO負け。それでも強打を駆使して激しい打ち合いに臨み、王者を圧倒する場面も演出した。昨年9月には東京・有明アリーナでジーメル・マグラモ(フィリピン)に7回TKO勝ち。かつて、親友の中谷とWBO世界フライ級王座を争った強豪を打ち破って再起を決めた。
来日後は、中谷家に滞在して試合まで調整するという。「一つのチームとして、生活できて、安心できる」とオラスクアガ。中谷の父・澄人さんによると、オラスクアガが十分な調整と減量ができるように、希望する食事がとれるよう、あらゆる食材を用意しているという。戦績は26歳の加納が17勝(8KO)3敗1分け、25歳のオラスクアガが6勝(4KO)1敗、26歳の中谷が27戦全勝(20KO)、27歳のアストロラビオが19勝(14KO)4敗。
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