第1試合、東家から水巻渉(最高位戦)、渋川、西川、魚谷侑未(セガサミーフェニックス・連盟)の並びで開始。渋川は序盤から失点が続き、南2局を迎えて1万1900点持ちのラス目。この親番で渋川はリーチ・平和・裏ドラの5800点を魚谷からロン、これが反撃のきっかけとなった。同1本場、混一色・赤・ドラ2の1万2000点(+300点)を決めると、親が落ちた南3局、5200点のツモでトップ目西川の背中を捉える。そして南4局1本場、4・7索待ちのタンヤオ・平和・赤・ドラ、満貫をテンパイすると、これをツモって8000点(+300点)のアガリ。一時は3万点以上離されていた西川をマクリ、トップで終了した。
試合後のインタビューでは「とにかくホッとしました」とにっこり。さらに「(途中までは)ラスで、2戦目頑張ろうというところまで落ち込んでいましたけど、良かったです」と喜びを爆発させた。この大会に向ける意気込みについては「去年チャンピオンだったことを誰も覚えていない。散歩するくらいの気持ちで、気負わずこの会場にやって来た」と語り、さらに「その気負わなさが良い感じに最後のほうに出たかな」とメンタル面の充実も示した。 第2試合は西川、魚谷、渋川、水巻の並び。ここでも渋川は序盤から苦戦した。南2局にラス目から脱出を図るリーチ。終盤にアガリ牌を引き寄せ、リーチ・ツモ・赤2・裏ドラの8000点で一気に2着目へ浮上した。オーラスまで全員が僅差だったが、最後は親の水巻がノーテンで終了、渋川は首位通過となった。
「協会のMリーガーが、全員2回戦(2ndステージ)進出が決まっていた」と、渋川はひそかに感じていたプレッシャーを打ち明け「これで僕が負けた日には、もう何を言われるかわからない。今日は気負い過ぎないように、気楽に来たつもりでしたが、気負っていましたね」。1着 渋川難波(KADOKAWAサクラナイツ・協会)3万9000点/+59.01着 水巻渉(最高位戦)3万2700点/+52.74着 魚谷侑未(セガサミーフェニックス・連盟)1万7000点/▲43.0※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会 ◆Mトーナメント プロ麻雀リーグ「Mリーグ」初となる冠大会で個人によるトーナメント戦。現Mリーガー36人と元Mリーガーやタイトルホルダーなどプロ5団体からの推薦者24人、計60人で行われる。Mリーグの昨シーズン優勝チーム所属の4選手は、予選2ndステージからシード出場となる。全試合「Mリーグルール」で行われ、予選は1stステージ、2ndステージ、ファイナルステージに分けて行われ、それぞれ2位までが次のステージに進出。セミファイナル(ベスト8)、ファイナルを経て優勝者を決める。
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