阪神が今年初めて水曜に勝った。立役者は中谷将大外野手(27)だ。プロ10年目で初めて2番で先発起用され、4回にDeNA浜口から逆転の3ランを左翼席へ運んだ。集中打によるこの回の5得点が効いて1点差で逃げ切り、8月初の連勝。5カードぶりに勝ち越し、3位に浮上した。矢のような鋭い打球が、降りしきる雨を切り裂いた。4回に近本の適時打で1点差とし、なお2死一、二塁。中谷は浜口の低めチェンジアップをすくい上げた。目で追いながら走りだし、柵越えを確信した。「最高の結果になって良かったです」。7月17日に1軍に昇格し、代打で10打数5安打9打点。結果を残してスタメンを勝ち取った男が、逆転のV3ランという大仕事をやってのけた。
10年目で初の2番で先発。慣れない打順でも「全然関係ない。準備してきたので、しっかり結果を残すことだけを考えた」と冷静だった。1回1死二、三塁の守備では佐野の右前打をファンブルし、二塁走者まで生還させていた。「本当にヤギ(青柳)には迷惑をかけて、取り返すと言っていた。本当に取り返せてよかった」。自らの適時失策を帳消しにするアーチだった。 非凡な才能を持つ野球少年だった。福岡・小郡市出身。のぞみが丘小時代は地元の「みくに野ハニーズ」に所属。当時のチームメートだった太田圭祐さん(24)は「ずっと捕手で、肩はとても強かった。パワーも桁違い。試合でピンチになっても『楽しんでいこうぜ』と声をかけるような人だった」と証言する。小6で身長は160センチ。サッカーをすれば少年用の高さ2・1メートルのゴールを悠々と覆ってしまい、その存在は広く知られていた。プロ入り後も、中谷は同小のグラウンドでキャッチボールをするなど地元への思いは強い。フェンスには「がんばれ中谷将大」と記した横断幕が掲げられている。この日の活躍は、横浜から1000キロ以上離れた福岡の田舎町にも届いているはずだ。
チームは8月初めての連勝で、5カードぶりの勝ち越しを決めた。借金も1に減らし、3位へ浮上。地獄の9連戦の最終戦を勝利で締めた。「休み明けのカード頭が大事。そこに必死に勝てるようにやっていきたい」。中谷が2位DeNA、そして首位巨人を猛追するピースになる。【只松憲】
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