30秒CMが破格の値段であることはよく知られており、今年は700万ドル(約9億1200万円)ともうわさされています。企業は、注目度の高いスーパーボウルで広告を流しますが、その前からティザー広告を流すことで費用対効果を最大限にしようと考える企業もあります。
その中でまず注目したいのが、スポーツベッティングの「Fan Duel」社。同社のCMは、タイトエンドとして活躍した元NFL選手のロブ・グロンコウスキー氏がスーパーボウル当日のテレビCM中にフィールドゴールを蹴って成功すれば、同社のサービスを利用してスーパーボウルで5ドル以上賭けたユーザーに1000万ドル(約13億円)を山分けするキャンペーンについてのもの。 スーパーボウルのベッティングは試合前にほぼ終了しており試合当日に流しても効果が弱いため、事前告知をしてユーザー登録を増やす作戦のようです。なお、キッキングコーチは、ニューイングランド・ペイトリオッツ時代の同僚で名キッカーのアダム・ビナティエリ氏を呼ぶところに洒落が利いています。
もう一つ注目したいCMは、柔軟剤で有名なダウニーのCM。衣服を被ったセレブは顔が隠れていて、視聴者にそのセレブが誰なのかを予想させるというもの。2週間香りが持続する新商品の特長をアピールするもので、スーパーボウル前から流してゲーム当日にピークを持っていくプランのようです。 CM内でそのセレブは、「ダウニー・アンストッパブルズはスーパーボウルの広告に私の顔を使用したいと考えていますが、まだ同意していません。私はスーパーボウルまでこの臭いを嗅ぐつもりです。それまでは私は自分の身元を隠しています」と話しています。