グッドさん「もし、これを制作で使うとしたら、最初に気になるのは修正はどうするつもり?ということですね。もし、この映像の背景が嫌だとなった場合、まったく同じものを背景なしまたは別の背景にすり替えて作るという調整はできるのでしょうか」なので、このトークはあくまでもアーリーアクセス権を得た一部のアーティストが生成したサンプル動画を見ての話。ゆえに、動画生成をしたアーティストがどのようにツールを使い、どのような選択肢があったのかはわかりません。グッド氏と生徒がサンプルとして見たのは、Sora生成のアニメーション。モフモフとしたかわいいモンスターがキャンドルを触ろうと戯れるというシーンです。グッド氏は、その出来に感心しつつも、画がタイトすぎること、また炎にまったく動きがなく存在が薄いことを指摘。この指摘にそって微調整するとしたら、もう少し引きのカメラワークで、炎にも揺らぎをつけるということになりますが、このちょっとした変更は、現時点でAIにとっては非常に難しいタスク。
「映画制作は繰り返しの連続です。何度も繰り返してこそ」と語るグッド氏。「私はPixarで何十年もシーンの微調整をしてきました。監督がアニメーターに詳細を書いたメモを渡し、アニメーター・アーティストはそのメモに沿って調整をかける。翌日それを監督に見せ、さらに細かい指示を受ける。それができないとなれば、制作現場のツールとしてどれだけ使えるかわかりませんね」が拡散され、注目されたことも。このXポストのソースはハッキリしないものの、自称大手スタジオのアートディレクターで、スタジオがAI開発者を連れてはきたがまったく役に立たなかったと語っています。問題は同じで、AI生成された映像自体は悪くなかったものの、微調整がきかず制作には使えなかったというもの。微調整を求められたAI開発者の方が、そういう仕組みじゃないのに!と怒ってしまったというオマケエピソードつき。
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