優しき名馬穏やかな最期 ファンと触れ合い北杜で余生 : ニュース : 山梨 : 地域 : ニュース : 読売新聞オンライン
マチカネフクキタルは94年に北海道浦河町の牧場で生まれた牡馬(ぼば)。全盛期の97年は神戸新聞杯、京都新聞杯と連勝して菊花賞に臨んだ。最後の直線で一気に抜け出し、「最も強い馬が勝つ」と言われる3000メートルの長距離レースを制した。競走馬の輸送をしている小須田さんは細川さんの馬も運ぶことがあり、縁があった。細川さんは「あなたの牧場なら安心して余生を送れる」と話したという。ただ、競走馬は前の馬を追い抜くことを教え込まれており、気性が荒い馬が多いという。しかし、マチカネフクキタルは牧場に来た人に頭を触らせたり、差し出されたニンジンを食べたりと、ファンサービスができる馬だった。牧場には全国から年間約100人のファンが訪れ、誕生日の5月22日には30箱以上のニンジンやリンゴが届いた。レースで勝てずに引退した競走馬の多くは殺処分されるという。「競走馬を馬に乗り慣れていない人でも乗れるように調教するのは大変」と言いながらも、小須田さんはこれまで1000頭を超える馬を乗馬クラブに引き渡してきた。
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