nendoが京都の伝統工芸の職人や工房7組とコラボレーションした展覧会「NENDO SEES KYOTO」が京都ではじまった。主催は「nendo×京都の匠展実行委員会」。参加者は主催者の一員である京都市教育委員会の紹介などから決定されたもので、千家好みの茶道具を制作する「千家十職(せんけじっしょく)」の茶碗師、釜師、塗師や七代目小川治兵衛の直系となる庭師、江戸時代創業の老舗など、京都屈指の歴史を誇る、多岐にわたる分野の職人や工房が揃う。
本展では長く受け継がれてきた技術や場所をnendoが解釈し、外から新たな「視点」をもたらすことで、新たな表現に挑戦したという。最前線で課題解決に取り組むデザイン事務所と、何百年もつづく伝統を継承しながら創作に励む職人。いかにも異色の組み合わせだ。果たしてどんなものづくりが展開されたのだろう。 香老舗 松栄堂とコラボレーションしたお香《yuikou》。水引きや帯締めのような形状は、3Dプリンターで型をつくり、検証を繰り返して実現した。ヒノキ製の香炉もあわせてデザイン。 photo_Akihiro Yoshida 千家十職の茶碗師、十五代 樂吉左衞門 樂直入と協働した器《junwan》の行程イメージ図。焼成後の樂茶碗をシャーレの台座に置き、赤ワインやコーヒー、紅茶、緑茶、ハーブティー、ブルーベリージュースなどの色素を含んだ飲料を高台から素地に吸い込ませ、「器で飲む」のではなく「器に飲ませ」「自ら模様を描く」表現を試みた。2022年秋、より発展させたものを〈佐川美術館 樂吉左衞門館〉で発表予定。
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ソース: CasaBRUTUS - 🏆 109. / 51 続きを読む »