準決勝の相手がメキシコに決まり、日本の栗山監督は「勢いがある。のみ込まれないように」と警戒した。1次リーグで米国を破り、準々決勝で強豪プエルトリコを退けて初めて4強入りした中米の雄。WBCでの対戦は2006年の2次リーグ以来となるが、東京ドームでの戦いに比べて一段階レベルが上がることは間違いない。マイアミに移動して初の全体練習は温暖な気候も手伝ってリラックスした雰囲気があった。大谷（エンゼルス）はケージの中で打撃練習を行い、ヌートバー（カージナルス）と談笑。準々決勝で2本の二塁打を放って復調の兆しを見せている村上（ヤクルト）は「暖かくて動きやすく、（コンディションは）バッチリです」と笑顔を見せる。準々決勝のイタリア戦を終えた直後の17日未明にチャーター機で出国した日本にとって〝敵〟となるのが時差への対応だろう。マイアミとの時差は13時間。村上は「（練習会場までの移動の）バスの中でちょっと眠かったが、体を動かして楽になった」と明かす。
短期間での調整を迫られる中、投手陣にはダルビッシュ（パドレス）が日光浴や散歩の時間帯など対処法を伝授したという。「その通りやったので僕は大丈夫」と大勢（巨人）。国内組には未知の世界を知るメジャー組はやはり大きな存在だ。準決勝で登板が予想される佐々木朗（ロッテ）と山本（オリックス）はそろってブルペンに入った。先発が見込まれる佐々木朗は「健康な状態で投げられてよかった」と変化球を交えてボールの感触を確かめた。登板を楽しみにする気持ちと不安が同居し、日本とは環境も異なるが「うまくアジャストしていけたらいい」。救援の可能性がある山本も「とにかく優勝できるように、そのチームの一人として戦いたい」と、決戦に臨む覚悟はできている。
3大会ぶりの頂点まではあと2試合。ここから厳しい勝負が待っているが「選手が一生懸命やってくれて、いい形で進んでいる。とにかく選手を喜ばせてあげたい。それだけなので、しっかり勝ち切れるように全力でやる」と栗山監督。総動員で挑む姿勢を変えるつもりはない。
この二人にアメリカで投げさせるのが栗山監督の狙いの一つだからなあ。近い将来メジャーへ行くであろう二人の実力をアメリカに見せたいのだ。
朗希崩れそう。
さすが！ 2人のためのWBCだから。 最大限売り込め〜
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