「シュトゥットガルトとの契約延長を非常に嬉しく思っています。クラブ関係者、家族、アドバイザーに感謝を伝えたいです。シュトゥットガルトでの生活はとても快適で、特にホームゲームでファン・サポーターが作り出すスタジアムの非日常的な雰囲気は、僕にとって特別なものです」
「加えて、シュトゥットガルトでここまで成長できたことも喜ばしく思っています。2021年にJ2リーグからシュトゥットガルトに来た時は、ここでこんなにも多くの試合に出場し、その1年後に日本代表に入れるとは思っていませんでした。これからもハードワークを続け、常に100%の力を発揮し、シュトゥットガルトのユニフォームを着てピッチで戦いたいです」「彼は選手個人のクオリティを伸ばすことでチームをさらに発展させるという我々の野心を体現している選手です。彼は知的で技術的にも運動能力的にも申し分なく、このポジションではリーグ屈指の選手です。ヒロキはシュトゥットガルトの中でこの数年間目覚ましい成長を遂げ、今や我々のスポーツ・コンセプトにおける顔でもあります。予定よりも早く彼との契約を延長できたこと、そしてヒロキが引き続き我々のユニフォームを着てくれることを嬉しく思います」
伊藤は1999年5月12日生まれの現在24歳。ジュビロ磐田の育成組織出身で、同クラブでトップチームデビューを飾った。2019年には名古屋グランパスへの期限付き移籍も経験し、復帰後は磐田の“守備の要”として活躍。2021年夏にシュトゥットガルトへの期限付き移籍が発表された。当初はBチームを主戦場とする予定であったものの、シーズン序盤から3バックの左で定位置を確保。加入初年度はブンデスリーガ29試合の出場で1ゴールを挙げた。完全移籍へと移行して迎えた昨シーズンも公式戦37試合のピッチに立って1ゴールを記録。ブンデスリーガの昇降格プレーオフでも2試合ともにフル出場し、チームの一部残留に大きく貢献していた。
また、昨年6月には日本代表デビューも飾った。そのまま定着を果たし、FIFAワールドカップカタール2022でもメンバー入りを経験。本大会でも1試合のピッチに立った。これまでに日本代表通算10試合に出場しており、今年3月に行われたペルー代表との一戦では得点も記録していた。 伊藤に関しては今夏のマーケットでオランダの名門クラブであるアヤックスが熱視線を送り、2度に渡る正式オファーが提示されたと報じられていた。しかし、シュトゥットガルトも最終ラインの主力を張る伊藤の残留を熱望し、これらのオファーを拒否。最終的に移籍は実現せず、既に開幕した2023−24シーズンも伊藤はシュトゥットガルトの一員として過ごしている。既にブンデスリーガ1試合、DFBポカール1試合に先発出場していた。はリヴァプールへ旅立ったが、伊藤は“先輩”の不在を感じさせないパフォーマンスでチームに貢献できるだろうか。2023−24シーズンは伊藤個人としてもシュトゥットガルトとしてもさらなる飛躍が期待される。
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