令和となって初めての「歌会始」は16日、皇居・宮殿の「松の間」で行われ、入選した10人や天皇陛下や皇后陛下が詠まれた短歌などが披露されました。そもそも「歌会始」はいつから始まったのか。歌会始にも参加し、その歴史に詳しい早稲田大学の園池公毅教授に聞きました。天皇陛下が主催する年の始めの歌会は「歌御会始」として(うたごかいはじめ)鎌倉時代中期の文献に残されていて、その歴史は750年を超え、大正時代には名称が『歌会始』と呼ばれるようになったということです。こうした一連の所作は「披講」(ひこう)と呼ばれています。「披講」には4つの役割があります。そして「発声(はっせい)」は「講師」が読み上げた和歌を伝統の節回しで歌い始めます。披講の作法は、現在、綾小路流と冷泉流の2つの流派が存在し、「歌会始」は綾小路流で行われています。
そして「節回し」には3通りあります。厳かに歌い上げる「甲調(こうちょう)」、細かく節を回し華やかに歌い上げる「乙調(おつちょう)」、甲調の音を高くした「上甲調(じょうこうちょう)」です。どの「節回し」で歌い上げるのかは歌ごとに事前に決められるということです。まず読み上げてその内容をしっかりと伝えたうえで、節を付けて鑑賞してもらうことができるという理由でした。では、こうした「披講」はどういった人たちが担っているのか。「読師」は毎年変わっていますが、「講師」「発声」「講頌」を担っているのが「披講会」というグループのメンバーです。メンバーは、近衛忠大さん(49)、坊城俊在さん(48)、櫛笥隆亮さん(44)など、23歳から69歳までの10人です。
近衛さんの曽祖父は総理大臣だった近衛文麿さんで、櫛笥さんの曾祖父は貴族院の議員だったなど、旧華族の子孫の人たちが参加していました。大正15年に「講習会」という形で発足し、その後、「披講会」という名前にかわって続いています。披講会のメンバーの職業はさまざまです。会社員や大学教授、生け花の師範やクリエイティブディレクターなどそれぞれ仕事をしながら、毎月集まってその技術を磨いています。「披講会」には過去に家族から引き継いだり知人からの誘いで加わったりする人もいるということです。櫛笥さんによりますと歌を披露する際には声を張り過ぎない一方で会場中に声が届くようにするために、口やのどで声を出すのではなく、「背中を震わせる」ことを意識して体全体で声を出す発声方法で歌うということです。
1・17に近すぎる。
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