令和のホットハッチは“超優等生”である

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走り出す前に、昔のクルマと違う儀式をおこなう。メーターパネルを、好みのレイアウトにカスタマイズするのだ。

GTIエンブレムは、以前のように左側ではなく、VWエンブレムの下に配置された。後方へと伸びたルーフスポイラー(上部はボディ同色、下部が光沢ブラックで塗装)により、標準仕様のゴルフよりもフラットな印象を与えるという。エアコンにはスマート・クライメート機能がある。これは、「手元を暖める」、「足元を冷やす」といったあらかじめ決められた項目を選ぶと、自動で、最適な風量などを選び機能する優れものだ。走り出して真っ先に感じるのは、こんなに乗り心地がいいのか!

という驚きだ。乗り心地がいいといってもソフトなわけではなく、ビシッと引き締まっていて、ボディの上下動は抑えられている。フロントアクスルのウィッシュボーンベアリング、スプリング、バッファーストップは、油圧式ダンパーと併せて設定が見直されたという。最適化された新しいアルミニウム製サブフレームにより、フロントアクスルの重量は3kg削減されたという。新型ゴルフGTIは、180kW(245PS)を発揮する、2.0リッターターボチャージャー付き直噴ガソリン エンジン(TSI)を搭載。最大トルクは370Nmに達する。このGTIエンジン (EA888 evo4)の出力レベルは、先代モデルの特別仕様車「ゴルフ GTI パフォーマンス」とおなじだ(エンジン世代は異なる)。

 

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