東北初のボーイズチーム。1期生の櫻井康晴監督(37)は「平日もビニールハウスで打撃練習をしています。僕らの時からそうでした」と伝統を語る。さらに敗戦がチームを変えた。3月のメセナカップ大会2回戦で宮城県央富谷に0―1で敗戦。野村主将を中心に選手間ミーティングで「勝つ気持ち、練習に取り組む姿勢」を徹底的に話し合い、意識を変えた。
初回と3回の大量得点は2死走者なしから。3回に左前安打で起点となった佐伯はムードメーカー。「ベンチで声を出し続けています」。とにかく次の打者へつなぐ―。個々がコンパクトに鋭く振り抜き、束となってビッグイニングを作った。 平日は約2時間、真っ暗になるまで打ち込んできた自信が結果につながった。野村主将は「低い打球は徹底しています」と伝統を体現した。投げてはエースで4番の須田が4回を1安打零封。昨年からエース格だったが腰痛で欠場するなど故障に苦しんだ。「試合に出られない選手の気持ちも分かりました」と須田は全力プレーでチームをけん引する。東北ボーイズの最古の歴史を誇る仙台が久々に旋風を巻き起こしそうだ。▽2年生 小島蒼祐、後藤日晴、栗本歩岳、山蓮輔、齋藤啓伍、伊藤未来、高根悠斗、犬塚壱朗、平尾海翔、齋藤光、塩田耀一
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