カブスの今永昇太投手(30)が7日(日本時間8日)、本拠地で行われたドジャース戦に先発登板。4回を投げ2安打無失点3奪三振で相手に二塁も踏ませない文句なしの投球を披露したが、試合が4回裏1死一、三塁の場面から雨天中断となり、2時間51分後に再開されたことを受け、そのまま無念の降板となった。メジャーデビューから2試合連続で勝ち投手の権利を得るまであと1回だったが、冷たい雨に泣く結果となった。それでもチームは8-1で快勝し、ドジャースに2勝1敗で勝ち越した。
大谷との日米通じての初対決は2打数無安打に抑えたが「勝負というのは紙一重なのであれがホームランになっているかもしれないですし、たまたま抑えられた。これを継続できるように頑張ります」と振り返った。メジャーデビューから10イニング連続無失点となったことには「やるべきことをしっかりフォーカスしてできている。自分のやりたいことじゃなくて、やるべきことをやっていることが今後も大事かなと思います」と説明した。 昨年3月のWBCで侍ジャパンの同僚だった大谷との対戦に関しては「非常に厄介な選手。もちろん抑えたい。仮に打たれても動揺しないようにやっていけばいい」と話していた。だが、同時に「ほかにもたくさん凄い選手がいる。まんべんなく警戒して全打者に全神経を注ぐような形で投げたい」と大谷に固執せず、ド軍打線を抑え込む意識を強調していた。言葉通り、強力打線を4回でわずか2安打に封じてみせた。3回は6球で3者凡退、4回もわずか4球で3者凡退と、テンポ良くストライクを投げ込んで相手打線をリズムに乗らせなかった。球数も4回で43球。力強さと巧さを兼ね備えた「投げる哲学者」の異名通りのクレバーな投球だった。
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