ChatGPTが、これほどまでに注目されるのはなぜか。キーワードは「極めて人間に近いAI」だ。人気の理由として、多種多様な質問や相談に対して柔軟に応じてくれる点がまず挙げられる。「東京駅から2時間以内で行ける温泉地」「NFTの活用事例」「人生相談」など、答えを返してくれる範囲がとても幅広い。アマゾンの「アレクサ」やアップルの「Siri」は音声を解析し、あらかじめ用意された応答はできるが、汎用的な言語能力は低い。
日本最大級のベンチャーキャピタル(VC)、WiL(ウィル)のパートナー、久保田雅也氏は「英語や日本語といった自然言語で一般消費者があたかも人間と話しているかのように、AIと自然に会話できるのは革命的だ」と高く評価。ChatGPTが搭載している言語モデル「GPT-3.5」は20年5月にリリースされたGPT-3をベースにしている。「23年春に公開予定の『GPT-4』は計算量が大幅に増加するという。情報の精度はさらに高まると期待できる」(久保田氏) UI(ユーザーインターフェース)がシンプルな点も見逃せない。ChatGPTとのテキストを介したやり取りは、すべて検索窓のような入力欄を埋めながらチャット形式で進められる。ChatGPTからの回答で疑問に思ったことなどを再び質問すれば、それまでの経緯を踏まえた回答が返ってくるので、1つの事柄について深掘りしていける。これらはまさに、「ググる」に代表される検索体験のアップデートだ。
そして極め付きは、こうした高性能な対話型AIを無料で使える点だ。公式サイトでアカウントを作ればすぐに利用可能。アクセスピーク時でも利用できるなどの特典が付いた月額20ドルのサブスクリプションプログラム「ChatGPT Plus」の提供が米国で始まったが、引き続き無料でも使える(23年2月中旬時点)。久保田氏によればAIを取り巻く世界は3層からなり、第1層が「AWS」のようなサーバーやエヌビディアのようなチップといったインフラ群。続く第2層が画像生成AI「Stable Diffusion」や自然言語解析・生成の「Cohere」のようなモデル群だ。様々なアプリやサービスの開発起点となり、ChatGPTもこの第2層に当たる。
「アプリが属する第3層は参入障壁が低く、革新的なサービスが生まれやすい。ChatGPTはこの3層を活性化させるポテンシャルが高く、VCにとっては目利きの力をこれまで以上に問われることになる。ChatGPTを使った様々なサービスが誕生するはずだ」(久保田氏)「Perplexity」もChatGPT同様、質問すると答えを返す(上)。出典も明記するのが特徴だ。「DALL・E 2」は入力したテキストに応じて、画像を生成する(下)。どちらも無料で利用できる。DALL・E 2の画面内の画像は、「かわいい犬」とリクエストして生成された4パターン
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