人はなぜ眠くなるのか? 鍵は脳内タンパク質の「リン酸化」にあり

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なぜ人は眠くなるのか? なぜ睡眠は重要なのか? こうした根本的な問いへの答えに科学が一歩近づいた。(アーカイヴ記事)

眠っているときに脳のなかで起きているいろいろなことを、科学者は大まかに語ることはできる。ニューロン(神経細胞)同士の接続が変化する。脳波計で見ると、睡眠不足の脳は睡眠が十分にとれている脳に比べて、波はゆっくりで、山が高く、谷が深い。体はあなたを眠らせる物質や、逆に起こす物質を生産している。睡眠は学習を助けるし、長く寝ていないと死んでしまうが、1日のうち眠っていて活動できない時間は、ショックなほど大きな割合だ。

睡眠について研究する劉清華(リュウ・チンファ)たちは、彼らがSNIPPsと名づけたシナプスに関係するタンパク質が、睡眠と覚醒のサイクルに合わせてリン酸化の程度が上下することを突き止めた。SNIPPsのリン酸化の状態が、睡眠によって神経系のプロセスが回復することに関係しているようだ。PHOTOGRAPH COURTESY OF INTERNATIONAL INSTITUTE FOR INTEGRATIVE SLEEP MEDICINE/UNIVERSITY OF TSUKUBA 複数の研究により、覚醒時にシナプスが活発に活動できるように、その準備を睡眠時にしていることがわかっている。ウィスコンシン大学マディソン校とWisconsin Institute for Sleep and Consciousnessのキアラ・チレッリ教授は、シナプス恒常性仮説を最初に唱えたひとりだが、新しい論文に次のように書いている。「睡眠の必要性とシナプスの活動とが関係していることを示す強い証拠がある」

「彼らがこの研究で主張するのは、信号のシャワーを発するシナプスに関わる一定のタンパク質の変化が、眠気の高まりに関連しているということです」とリプトンは言う。「分子レヴェル、神経学レヴェルから見て、脳で眠気を発生させる要素は何か? 彼らがその問題に取り組んでいることは明らかです」

 

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