京都アニメーションの第1スタジオ(京都市伏見区)で2019年7月、36人が死亡した放火殺人事件で、殺人や現住建造物等放火などの罪に問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判が5日、京都地裁(増田啓祐裁判長)で始まった。青葉被告は「私がしたことに間違いありません」と起訴内容をすべて認め、「当時はこうするしかないと思ったが、こんなにたくさんの人が亡くなるとは思わなかった。現在ではやり過ぎたと思っています」と述べた。被告には精神疾患があったとされ、弁護側は被告が事件当時、刑事責任を問えない心神喪失の状態だったとして無罪を主張した。
検察側は冒頭陳述で、被告には完全な刑事責任能力があったと主張。被告は京アニの作品募集に応募したが落選したことから、「京アニに作品を盗作された」と一方的に妄想し、筋違いの恨みによる復讐(ふくしゅう)だったと動機を指摘した。 36人という犠牲者数は、平成以降の放火殺人事件で最悪。公判は143日間の長期日程で行われ、被告の刑事責任能力の有無と程度が最大の争点となる。遺族の強い要望を受け、刑事訴訟法に基づいて一部の被害者は匿名で審理される。公判の回数は予備日を除いて24回。責任能力に絞って検察側、弁護側の双方が意見を述べ合う「中間論告」「中間弁論」が公判途中の11月6日に設定されている。その後に裁判官と裁判員が11月下旬まで「中間評議」(非公開)を開き、責任能力の有無や程度について結論を出す。以降は遺族の意見陳述などが行われ、24年1月25日に判決が言い渡される。
事件では被告自身も重度のやけどを負った。約10カ月にわたる入院治療や皮膚移植手術を経て徐々に回復し、京都府警が20年5月に逮捕した。ただし被告はその後も医療体制の整った大阪拘置所に勾留され、同6月に京都地裁で開かれた勾留理由開示手続きではストレッチャーに乗せられたまま出廷している。精神状態については京都地検が半年かけて鑑定留置を実施し、責任能力を問えると判断して同12月に起訴した。弁護側も精神鑑定を請求したため、鑑定は2度行われた。公判では精神鑑定を担当した医師2人の鑑定人尋問も予定されている。◇「しかるべき対応と判断を」
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