報徳二宮神社公式サイトによると、二宮金次郎は1787年(天明7年)に相模国栢山村(今の小田原市栢山)の豊かな農家に生まれたものの、川の氾濫により田畑が流され家は没落し、兄弟ばらばらに親戚に家に預けられた。「朝暗いうちから夜遅くまで汗と泥にまみれて一生懸命働き、その間余裕ができればわずかな時間も無駄にせず勉強をして、先人の教えを理解しようと」努力し、一家を再興した。それだけでなく、「自分の体験をもとにして大名旗本等の財政再建と領民救済、北関東から東北にかける各藩の農村総合的復興事業(仕法)を行い素晴らしい成果をあげました」といい、600以上の村の仕法を手がけた。
報徳二宮神社はこのような功績を残した二宮金次郎を御祭神としているにもかかわらず、「きんじろうスマホスタンド」は立てかけたスマホを使用すると金次郎を拝むことができない。また、商品の金次郎は本ではなくスマホを持っている。そのため、Xではこの商品の画像が「冒涜的で好き」として拡散されると、「スマホ載せたら金次郎見えんくなるやん」「これでYouTube見るの罪悪感すごそうw」「しれっと本人も歩きスマホしてるのが芸術点高い」などと面白がる反応が寄せられた。 この商品を販売しているのは、神社境内にある「きんじろうカフェ」だ。店舗とオンラインショップで購入ができる。運営する報徳会館の担当者は、2024年2月24日までにJ-CASTニュースの取材に応じ、きんじろうカフェについて「二宮金次郎(尊徳翁)を若い方やより多くの方に知っていただくことをコンセプトに運営をしております」と説明。「きんじろうスマホスタンド」以外にもハンカチやクリップなど、「金次郎を身近に感じて頂けるグッズやオリジナル商品などを販売しております」とし、と呼びかけた。なお、この商品は報徳二宮神社として発売しているわけではないと説明している。
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