あいおいニッセイ同和損害保険は1月、これまで自動車保険などの契約者向けに提供していた4つのアプリを統合し、新たに「あいおいニッセイ同和損保アプリ」の提供を開始した。もともと商品ごとに用意していたアプリを、一つにまとめた形だ。そもそも、保険の支払い業務だけであれば、アプリは必要ない気もする。苦労も多い中で、なぜこのような大きなプロジェクトを推進したのだろうか。そして、どのように関係者を取りまとめ、統合を実現していったのか。同社が自動車保険の未来の形として力を入れているのが、クルマ自体やカーナビ、ドライブレコーダーなどから得られるデジタルデータを活用し「事故の未然防止」に力点を置くテレマティクス損害保険(テレマ保険)だ。自動車保険は、これまで運転者の年齢や過去の事故歴などを元に保険料を算定するのが基本だった。しかし速度や急ブレーキなどのデータを取得できれば、安全運転を行う人には保険料を割り引くなど、より合理的な保険料が設定できる。
そして新商品のリリースごとに、新たなスマホアプリも開発、提供してきた。一見、自動車保険でわざわざアプリを提供する必要があるのだろうか? と思うかもしれない。そもそも損害保険は日常的に意識する必要がないサービスだからだ。契約更新や住所変更、車両変更のとき、また事故に遭ってしまったときに初めて意識に上るのが自動車保険だ。そんなサービスになぜアプリが重要なのか。 テレマ保険ではドライバーの運転情報を収集し、それを「安全運転スコア」という形でスコア化している。これはもちろん保険料の割引の計算のためにも使うのだが、それだけでなくドライバーが運転するごとに、”どのくらい安全運転だったか”の指標として表示する機能も用意したのだ。「契約者の多くが自分の安全運転スコアを継続的にチェックしている。コアなドライバーは、運転のたびに毎回見ている人もいる」(自動車保険部 推進グループ担当課長の若園尚也氏)
脳体操アプリについても、その効果が実際のクルマの運転データから検証された。脳体操アプリ利用者のほうが安全運転スコアが高く、それは70代以上で顕著だと安仲直紀氏(デジタルマーケティンググループ担当課長)は話す。さらにアプリへのアクセス回数が増えるほど、安全運転につながる傾向も分かった。●プロジェクトは「分譲マンションを作るようなもの」 表側のアプリ開発と並行して、裏側では顧客データプラットフォームの基盤開発も進めており、ありとあらゆる顧客データを統合して、分析できる準備を進めている。基幹システム以外で、横断プロジェクトとして情報集約する仕組み作りに取り組むのは同社初だという。
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