プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王者中谷潤人(25=M・T)が“パーフェクト”勝利を誓った。
同級6位アルヒ・コルテス(28=メキシコ)との初防衛戦(18日、東京・有明アリーナ)を2日後に控えた16日、都内で会見に臨み「ていねいに戦うのがテーマ。相手が好戦的なので一緒になって振るとボロが出たりしてよくないので、自分から動いたりして、崩れないようにしたい」と、隙のないボクシングに徹することを明かした。 5月に米ラスベガスで行われた王座決定戦では元WBA王者アンドルー・モロニー(オーストラリア)から計3度ダウンを奪い、12回に左強打で失神KO勝利を収めた。衝撃のKOシーンとともに“強打者”中谷の名前は世界に響き渡ったが、今回は強引なKOは狙わず「タイミングを意識して練習してきたので、そのタイミングをしっかり出していければ」と続けた。
コルテスは昨年9月に同級最強と言われるWBC同級王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(33=メキシコ)に競り合いの末に僅差判定負けを喫している。その挑戦者を完璧な内容で撃退すれば、統一戦への機運も高まってくる。「防衛という気持ちはない。しっかり相手にフォーカスして戦いたい」と中谷。25歳の王者にとって初防衛戦も通過点にすぎない。【首藤正徳】
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