プロ野球の2020年シーズンが無観客で開幕する。新型コロナウイルスの感染状況を慎重に見極めながら、段階的に観客を動員していくプランだが、完全終息、ワクチンの開発にはまだ時間を要する。たとえ満員まで動員できたとしても第2波の防止対策を講じた観戦スタイルが求められる。プロ野球を「家族だんらんの象徴」と捉える、コンサートプロモーターのディスクガレージ中西健夫代表取締役社長(63)は「WITHコロナ」のイベント開催において、ガイドライン見直しの必要性を挙げた。「元に戻る」ではなく、未来につながるニューノーマルへの挑戦。「ミライボール革命」と題し、未来へのつながるプロ野球の新様式を模索する。中西氏は、プロ野球を「家族だんらんの象徴」と表現した。「僕にとっては、小さい頃から普通に家庭の中のテレビというツールから、家族だんらんという象徴のスポーツからのスタートです」と幼少期を思い返した。
国民的文化として根付いたプロ野球は日常だった。日常は、時代とともに変化と発展を繰り返してきた。「ライフスタイルが変わり、さまざまなスポーツがグローバルな視野を持って、ビジネス的にも成功を収めつつある。つい10年くらい前までは、少しレトロなスポーツという捉え方があったのではないでしょうか」と読み解いた。その上で「Jリーグが地方に根付き、プロ野球も地域を意識した戦略にシフトし、広島のように『トップ・オブ・郷土愛』のようなチームが育った。日本人のメンタリティーにすごく合っているスポーツであると改めて実感しています」と分析した。 文化を守り、発展させていくためには順応力が必要になる。私見として「WITHコロナ」でのイベント開催について「現状のソーシャルディスタンスという考え方自体に、プロスポーツや音楽ライブをやる場合、無理があると思います。1つは空間的に。もう1つはビジネス的に。『WITHコロナ』の発想で、ガイドラインを作りなおしていくべきだと思います」と新様式の必要性を挙げた。「何よりも好きな設定としては、9回の裏、3点差で負けていて、2アウト満塁、カウント3-2。こんな設定のあるスポーツは他にはありません」。打開策はある。【為田聡史】
◆中西健夫(なかにし・たけお)1956年(昭31)京都府生まれ。81年に株式会社ディスクガレージに入社し、数多くの国内アーティストのコンサートを手掛ける。97年から同社社長に就任。18年設立のディスクガレージホールディングスで、グループ代表に。12年から一般社団法人コンサートプロモーターズ協会会長も兼任。昨年4月、理想的なスタジアム・アリーナ像の実現を目指すECSA設立に携わり、代表理事副会長を兼任。
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