中村勘九郎 、 中村七之助 らが出演中の「歌舞伎町大歌舞伎」(26日まで、新宿・シアターミラノ座)が大いににぎわっている。歌舞伎町での歌舞伎公演はこれまでにもあるが、約1カ月の公演は初めて。中村虎之介、中村勘太郎、中村長三郎、中村鶴松といった若手の活躍が印象的で、とても新鮮な公演だった。
古典と新作がそろった公演で、2幕目の「福叶神恋噺(ふくかなうかみのこいばな)」は落語「貧乏神」をもとにした新作歌舞伎。腕のいい大工なのにぐうたらしている辰五郎のもとに貧乏神が現れ「働きなさい!」と説教することで物語が始まる。貧乏神は一生懸命働く人の力を養分にしているらしいのだが、辰五郎があまりに働かないので困っているというクレームを入れに現れたのだとか。強引だけど妙に納得してしまう設定と、展開のテンポが気持ちよく、どんどん引き込まれた。 虎之介は、情けないけど憎めない辰五郎にハマっていた。困っているとなんだかんだと誰かが手を差し伸べてくれる愛嬌(あいきょう)があるというキャラクターをうまく出しているし、本来持っていた生真面目さも丁寧に演じていた。歌舞伎町っぽい演出もあったりと、1時間15分があっという間だった。客席の下手前方の通路を花道に見立て、演者が登場したりするのもいい。客席から見るステージも近いと思ったが、この演出でより距離が縮まった感が出る。
この距離感で見てすごいと思ったのは、1幕目の「流星」で、流星を演じた勘九郎。4役を次々に踊り分けてみせる場面は目を奪われっぱなしだった。声と体の動きでキャラクターの違いを見事に演じ、瞬き禁止というか瞬きを忘れるほど。踊りに加え目を奪われたのは、身体能力のすばらしさ。稽古で培われたであろう、よく鍛えられた足の筋肉はアスリートそのもの。稽古のあかしを見ながらの感動のひとときだった。26日まで。【小林千穂】
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