長期にわたり影響力を維持できるインフラを提供することは強制力がある。デジタル・シルクロードの多くのプロジェクトはまさにそれである。5Gネットワークインフラの提供、中国版GPS(Beidou)の提供、社会信用スコアの提供などがそれに当たる。これらは作って終わりではなく、メンテナンスが必要であり、さらにそこから常に情報を吸い上げることが可能である。ひとたび一帯一路参加国はこうしたインフラを導入したら、以後ずっと中国とつきあい続けることになる。
強制力はないが、教育や文化を広げることによって中国への理解を広めておくこと、人材を育成することでその効果はさらに高まる。ソフトパワーの拡大である。まず、影響力を確立するために多額のローン貸し付け、軍事拠点の設置、教育支援、中国系民間企業の進出などが行われ、次に影響力を維持するために社会信用システムの導入、中国版GPS(Beidou)の導入、孔子学院の設置、条約や法制度による縛り、国際標準を主導することが行われている。最近、世界の注目を集めている香港でもさまざまな手段を用いて、抗議活動を鎮圧する超限戦的戦いが行われていた。それをご紹介する前に、前提としてお話ししておきたいことがある。 現在行われている香港の抗議活動は貧富の差にあえぐ若者が主体であり、経済界などは必ずしも反対の立場をとっているわけではない(脅迫などにより反対できなくなった人々もいる)。それを象徴するように抗議活動参加者と抗議活動に反対する人々との間で衝突も起きている。
2003jpLove2m アメリカで武器ばら撒いていたなら、香港でもやっているよな〜