これは中立公正な第三者機関として、中古車査定士の技能検定試験や技能向上研修に努めている「一般財団法人 日本自動車査定協会」(JAAI)が定義しているもので、クルマを安全に運行するうえで重要な、骨格(フレーム)などを修復したかどうかが「修復歴」を決める基準となっている。事故などによる破損でこれらの部分を交換したり、修復(修正・補修)したクルマが、中古車市場で「修復歴あり」とされるワケだ。つまり「修復歴」=「事故歴」というわけではなく、たとえ「修復歴なし」のクルマであっても、事故を起こしたり故障したことがないクルマ、というわけではないということだ。事故を起こした「修復歴あり」のクルマは、売却時の査定価格がどうしても通常より下がってしまう。だからといって過去に修理したことも黙っているのはNG。プロの査定士にかかれば簡単に見破られてしまう(tatsushi@Adobe...
まず、素人でもわかりやすいのが、そのクルマが売買されてきた自動車オークションや買い取り業者が発行している査定表だ。査定の基準は業者によってさまざまではあるものの、この総合評価に「R」と記載されているものは「修復歴あり」の車両と思って間違いない。購入を検討している中古車の「修復歴」があるのかないのかがはっきりしない場合は、その販売店のスタッフに確認し、可能であれば査定表や点検記録簿を見せてくれるようお願いしてみよう。また、実際にクルマを見ることでも、「修復歴」のある・なしはある程度見分けがつくという。とはいえ、ここ最近は修復の技術も進んできているために、素人にはなかなかわかりづらい。
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