米航空宇宙局(NASA)は、遠隔医療向けの3D技術を活用して、地上にいる医師のホログラムを国際宇宙ステーション(ISS)へとリアルタイム送信する「ホロポーテーション(ホログラム+テレポーテーションの造語)」を行っている。
NASAは2022年4月9日 、NASAの航空医官ジョゼフ・シュミット(Josef Schmid)博士、ならびにパートナー企業AEXAエアロスペースのフェルナンド・デ・ラ・ペナ・ジャカ(Fernando De La Pena Llaca)最高経営責任者(CEO)とそのチームを、地上から宇宙へとホロポートしたときの映像を公開した。このようなかたちで人間が「送信」されるのは初めてのことだ シュミットは、「これは、とてつもない距離を超えて人類がコミュニケーションをとることができる、かつてない方法です」と述べた。「また、人という存在が地球外へと移動できる、人類による新たな探求のかたちでもあります。肉体はそこに存在しませんが、人としては確かにそこに存在しています。ISSが地上から250マイル(約400km)の上空にある軌道を、時速17,500マイル(約28,000km)という速さで常に移動していても、問題はありません。システムが作動していれば、宇宙飛行士が3分後なり3週間後なりにそこに戻ったとき、私たちはリアルタイムでその場にいることができるのです」NASAは30年ほど前から、遠隔医療技術の開発で重要な役割を果たしてきた。NASAの最新ホロポーテーションで使われている3Dキャプチャ技術は、人間の高画質な3Dモデルを再構築して圧縮し、それをリアルタイムでどこにでも送信できるものだ。
そうした3Dモデルを、「HoloLens(ホロレンズ)」という複合現実(MR)デバイスと組み合わせると、3Dで再構築された人物を目で見ることや、その人の声を聞くこと、その人と交流することが可能となる。ホロレンズは2016年からマイクロソフト社が活用してきた技術だが、宇宙のような極限の環境下で使われたのは今回が初めてだ。「想像してください。この方法なら、特定の高度な技術のインストラクターや実際の設計者に、あなたがどこにいても、自分のすぐ隣まで来てもらうことができるのです」とシュミットは述べる。「さらに私たちは、ARとハプティクス(モノに触れていないのに触れているような感覚を生み出す触覚技術)を組み合わせる計画もあります。そうなれば、ホロポーテーションされた人と一緒に、デバイスを操作することができます。ちょうど、優秀な外科医2人が手術で力を合わせるようなものです。極めて重要なハードウェアに、最高のチームが協力して取り組んでいることを知れば、誰もが安心できるでしょう」
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