国際通貨基金(IMF)は13日、2022年の世界の債務残高は対国内総生産(GDP)比で238%となり、2年連続で低下したと発表した。21年は248%、20年は258%だった。(2023年 ロイター/Yuri Gripas)
[ワシントン 13日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は13日、2022年の世界の債務残高は対国内総生産(GDP)比で238%となり、2年連続で低下したと発表した。21年は248%、20年は258%だった。 22年と21年に大幅に低下したのは、力強い経済成長と予想を上回るインフレが要因。ただ、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による世界債務の増加分の3分の2程度しか取り戻せていない。債務比率は依然、19年の229%を大きく上回っている。最近の3年間は、世界は債務がいったん上昇後に低下する「ジェットコースター」のような動きを示していた。ただ、債務は中期的に再び増加する可能性が高く、IMFは各国政府に対して公的債務、家計債務、非金融企業債務のいずれでも債務の脆弱性を和らげる戦略を実施するように促した。
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