IMFのトビアス・エイドリアン金融資本市場局長らはブログで「中銀は、賃金やサービス価格を含むインフレ率が持続的に目標に回帰したという証拠を確認するまで、金利をより高く長期にわたり維持する必要がありそうだということを伝えるべき」と指摘。「早すぎる緩和は、経済活動が回復した後にインフレが急上昇し、各国が一段のショックによる影響を受けやすくなり、インフレ期待を抑制できないリスクをもたらす」とした。
また歴史が示すように、高インフレは「力強く断固とした」金融政策措置がなければしばしば持続するとし、財(モノ)のインフレは速やかに緩和したものの、労働市場の大幅な冷え込みがなければサービス部門では同様の進展は望めないと言及。「中銀は財の価格急落を読み誤り、調整速度が遅い賃金とサービスインフレが顕著に下落する前に金融緩和を行うことを避けなければならない。政策当局者は断固たる姿勢を維持し、インフレ率を遅滞なく目標に回帰させることに注力することが重要だ」とした。
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