安定的な皇位継承策などに関する与野党協議が17日、衆参両院正副議長のもとで始まった。伝統に背を向けた近視眼的な議論を避け、先人から託されたバトンを後世へと引き継げるのか。国民の理解を深めることが重要な責務となる。自民党や日本維新の会などの主要政党は男系継承など「伝統重視」の見解を打ち出している。議論の基礎となる政府有識者会議の報告書が盛り込んだ養子縁組による旧皇族の男系男子の復帰案については、保守色が薄いとされる公明党も「可能とすべきだ」との立場だ。懸念は「女性宮家」創設などで一線を画する立憲民主党の存在だが、党の論点整理ではかつて肯定的に評価した前例のない「女系天皇」には踏み込まなかった。また、中堅・若手の働きかけで当初案にはなかった「歴史と伝統の尊重」も明記した。
立民関係者は「『歴史と伝統』とは男系継承という意味だ」と解説。奈良時代に非皇族の僧が天皇になろうとしたとされる道鏡事件などに触れ、「明確な決まりが皇位の無用な争いを避けてきた。与党だろうが野党だろうが尊重しなければならない」とも強調した。そもそもなぜ男系継承だったのか。皇学館大の新田均特別教授は「天皇が祈っても治まらなかった疫病が、大物主神の男系子孫が祈ったところ治まったという故事がある」と指摘し、「古代の感覚では天皇の祖先祭祀も父系以外は務まらないと考えられてきた」との見方を示した。皇統断絶の危機解消に尽力した先人は少なくない。古代豪族の大伴金村らは現在の福井県にいた応神天皇の5世孫を第26代継体天皇として招いた。江戸時代中期の儒学者、新井白石の提言で創設された閑院宮家からは現在の皇室の方々と関係が深い第119代光格天皇が即位しており、備えが奏功したといえる。
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