AXCR2023に新型トライトン(T1仕様=改造クロスカントリー車両)を投入したチーム三菱ラリーアート。AXCRで2連覇を狙う101号車チャヤポン・ヨーター選手は、2日目のSS2で2位タイムを記録して新型トライトンのパフォーマンスをアピールするとともに、安定したレース運びによって地元タイでの前半戦を総合4位で折り返すと、後半戦初日のSS4では3位タイムと気を吐き総合3位に浮上。その後も常にSS上位をキープする堅実な走りを続け、新型トライトンを表彰台に導いた。
今回、AXCR初参戦となった112号車の田口勝彦選手は、初のクロスカントリーラリー挑戦ながらも、持ち前の正確なハンドリングとそのスピードを活かし、初日のSS1はトップタイムを記録。しかし、トラブルに見舞われたライバルに前をふさがれてペースを上げられなかったり、複雑に枝分かれするジャングルの道に悩まされたりと苦戦を強いられ、総合8位で初のAXCRへの挑戦を終えた。 106号車のリファット・サンガー選手は、初日SS1で丈の高い雑草でフロントグリルが覆われたことによる冷却系トラブルで大幅にタイムロスし、8時間のペナルティを受けて大きく後退したため、以降はチームメイトの2台をサポートする役割を担って走行。前走者が多く上位フィニッシュが困難な後方からのスタートが続く中、SS5ではトップタイムを記録するなど好走するも、総合32位となった。チーム三菱ラリーアート総監督である増岡浩氏は、「雨季に関わらず雨がほとんど降らない夏の強烈な暑さに加え、近年稀にみる悪路が続く中をハイスピードで駆け抜ける過酷なコース設定でした。チーム三菱ラリーアートはフルモデルチェンジによって全方位で進化を果たした新型『トライトン』で参戦。発表したばかりの新型車であり短期間でラリーカーを製作しましたが、随所でそのパフォーマンスを発揮することができ、総合3位となりました。残念ながら2連覇はなりませんでしたが、ほぼ量産車と同じ仕様で、市販車の部品を使って参戦し、1台も欠くことなく3台全てが完走でき、私たちのクルマづくりの方向性は間違っていないと確信できました。また、ラリーカーとしてどう戦闘力
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