一流馬が続々と国内G1出走 コロナ禍で海外遠征難…(写真=共同)

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一流馬が続々と国内G1出走 コロナ禍で海外遠征中止

記録以外で目を引く点は、アーモンドアイが3週のレース間隔で臨むことだ。同馬は5歳だがまだキャリア12戦。過去、最も短かった例は3歳時の桜花賞からオークス、秋華賞からジャパンカップで、各6週の間隔で出走した。「一戦の消耗が激しい」と言われた馬が"強行軍"で臨む背景には、コロナ禍が影を落としている。アーモンドアイは今春、3月末のドバイ・ターフ(G1)連覇に向けて、早々に現地入りした。だが、コロナ禍の影響で6日前に中止となり、無駄足となった。空港閉鎖の動きの中、辛うじて便を確保して帰国したのが3月29日。実戦抜きだったためにダメージは軽く、馬主のシルクレーシングは帰国1-2週で、「ヴィクトリアマイルに使えそう」(米本昌史代表)との感触を得た。

昨年はドバイ・ターフ優勝後に安田記念に進んだ。思わぬスタート後の不利で3着に敗れたが、コース適性や相手関係から、納得の行く選択だった。今年のヴィクトリアマイルも安田記念と同じ東京芝1600メートル。適性は十分で、むしろスーパースターの牝馬限定G1参戦に違和感を覚えたほど。実際、日本中央競馬会(JRA)が事前に発表したレーティングで同馬は124。2位のラヴズオンリーユーと10ポンドの大差だった。実戦も数字通りで、好スタートからスムーズに好位置を進み、直線は馬が勝手に先頭に立つ風情。クリストフ・ルメール騎手は直線で抜け出した後、集中力を保つために軽く肩を押しただけで、2位のサウンドキアラに4馬身差をつけた。あくまでも想像だが、昨年末以来の悪い雰囲気を払拭する楽に勝ち、安田記念で連勝を狙う――の2つだったと思われる。昨年暮れ、参戦予定の香港カップを、直前の発熱で回避して以来、不運が続いた。急きょ、矛先を向けた有馬記念は外寄りの9番枠もあって前半でスタミナをロス。初めて9着と惨敗を喫した。そしてドバイへの「無駄足」。流れを変える1勝が欲しかったはずだ。「連戦」に関しては、陣営の思惑と、国内競走

今回の安田記念は、ドバイや香港を断念した馬が目立つ。登録17頭中G1勝ち馬が11頭を数えるが、4頭はドバイ「無駄足」組。1600メートルG1を3勝したアドマイヤマーズもいる。昨年のJRA賞最優秀短距離馬インディチャンプは4月26日に香港のチャンピオンズマイルを走るはずだった。また、奇跡的に開催されたオーストラリアG1、クイーンエリザベスステークス(4月11日、芝1600メートル)で3着に敗れたダノンプレミアムは、帰国初戦となる。 この顔ぶれでも、勝つのは1頭である。安田記念に生産馬6頭が参戦するノーザンファーム(NF)や、関係の深い馬主にすれば、「分散すればもっと稼げる」と考えるのは当然だ。実際、大阪杯(1着1億3500万円)は今やドバイの「裏番組」。今年もフルゲート16頭に対して12頭立てで、ドバイの2競走に登録しながら遠征を見送ったラッキーライラックが、3つ目のG1勝利をあげた。近年はドバイだけでなく香港も主要G1の1着賞金がJRAの「標準G1」を上回る。JRAの3歳以上の21のG1は全て1着1億円以上だが、競走体系の中核である春秋の天皇賞や宝塚記念は、1億5000万円。芝の1600メートル以下は1億3000万円で、牝馬限定は1億500万円。突出して高いレースがない。見る分には面白いが、馬を送り出す側には「労多くして報い少ない」状況は、コロナ禍で海外遠征がままならない間は続くことになる。NFの吉田勝己代表は「いずれは行くけれど、今のところはだめだろう」と話す。日本馬の参戦が多い海外G1は、春のドバイと香港の後はしばらくない。関係者としては、この間に感染問題が沈静化してくれれば、という思いだろう。ただ、気にな

昨年、日本調教馬は海外G1を8勝。年間最多を記録したが、勝ったレースの質は玉石混交で、賞金が高い割にメンバーが手薄な例もあった。この先、海外で「G1馬」の看板に手が届いた馬の真価が、国内戦で問われる場面もありそうだ。予想だにしない形で、日本の競馬の質の高さ、厳しさが証明されていくのかもしれない。

 

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