ワタミグループの売上高８２３億円 前期比５・６％増 渡邉美樹会長「今後は海外事業が主軸に」２０２４年３月期決算説明会

ワタミは１３日、都内で２０２４年３月期の決算説明会を開催し、グループ全体の売上高は前期比で５・６％増の８２３億円、営業利益は１５４・５％増の３７・５億円、経常利益は５３・９％増の５９・７億円、純利益は１５０・３％増の４１・９億円となり連結決算は増収増益だったと発表した。

新型コロナウイルス禍からの経済再開により、「ミライザカ」「鳥メロ」などの居酒屋事業が回復。また「焼肉の和民」「かみむら牧場」など焼肉業態を含め他の業態も収益モデルとして確立できてきたということが報告された。宅食に関しては、コロナ療養者向けの販売が今期は無くなったものの価格戦略が奏功し黒字で着地した。 同社の渡邉美樹会長は「主力事業である居酒屋はまあまあだったという感じ。外食の居酒屋以外の業態の立ち上げというところに手応えを感じた。円安が進むと輸出が重要になってくる。今後、海外事業がワタミの主軸となっていく」と述べた。 シンガポールの加工業者や、アメリカの卸売業者のＭ＆Ａなどを行っている海外事業について、同社の渡邉将也ＣＦＯは「今後さらなる円安を見込んでいることから、海外事業に注力する。大きなテーマとして本格和食、和牛を世界に広げること。エリアとしては台湾を中心に出店していきたい。ワタミグループとしては海外事業を大きく加速する土台はできたと思う。今まで外食しか海外事業はできていなかったが、そこから大きく派生するような形でＭ＆Ａもできている」と説明した。

また、創業４０周年を迎えコーポレートロゴ・カラーを刷新し、緑から当初の赤に戻すことが発表された。渡邉会長は「もう一度原点に戻ろうということで、このカラーに戻す。４０周年はこの新しいロゴとともにスタートしていきたい」と意気込みを語った。

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