のが一番うれしい。いつも通りやった中でアルバルクを倒しに行きたい」と、勝利で19年(JBL時代を含む)の現役生活を締めくくる。集大成の時が刻一刻と迫ってきた。前身のレラカムイ時代から17シーズン、 北海道 でプレーを続けてきた桜井は「最後、勝って終わりたいという気持ちはある。それを前面にコートで出して、応援に来てくれるブースターのみなさんと一緒に喜んで終わりたい」と意気込みを口にした。
昨年6月に今季限りでの引退を発表した。要因の一つは体の限界。近年はけがとの闘いが増え、今も左足首は骨折したままだ。試合前には痛み止めを飲むのが必須。満身創痍(そうい)の状態で「痛みも多少ありますし、それよりも機能的なものというか、可動域がなくなっている」と苦悩を明かす。それでも「(ダンクシュートを)したいですけどね、もう一回。逆足の右足でアップでトライしてみようかな」と悔いなく全力で2試合を戦うつもりだ。 レバンガの「象徴」とも言える選手の花道を飾るべく、首脳陣は最終戦でサプライズを検討している。「(4日の)ゲームに関しては桜井が最後。僕は最初に出てほしい。勝ちに繋がるようなラインアップの中で、戦力として使っていきたい」と、小野寺龍太郎HC(42)。最終戦で1月27日信州戦以来のスタメン起用の可能性を示唆した。泣いても笑ってもバスケットボール選手でいられるのは“古巣”A東京(当時はトヨタ自動車)との2戦のみ。4日は現時点ですでに6000人前後の観客が集まる見込みだ。「良いプレーをしたときに(会場が)沸く景色が好き。その景色を見られるように自分自身も頑張りたい」。全てはチームの勝利のために。北の鉄人は勝ってコートに別れを告げる。
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