フォーミュラワン・グループの23年の収益は日本円換算で5000億円に迫り、1レースあたりのデータ転送量は500TBに上る。ビジネス的な大きさに加え、高度なテクノロジーやエンジニアリングを必要とする競技であり、レースカーや関連するシステムの開発に革新的なアプローチが求められる。レノボはF1でどんな活動をしているのか。世界最高峰のレースをいかにして支援しているのか。レノボ・ジャパンの檜山太郎社長と、F1の担当者に取材した。フォーミュラワン・グループの23年通期の総収益は32億2200万ドル(4月19日現在、約4983億円)で、22年の25億7300万ドル(約3979億円)と比べて25%近く増加した。22年も21年比で20%増だったことを考えると、成長が著しい。営業利益も22年の2億3900万ドル(369億円)から23年は3億9200万ドル(約606億円)と64%増で、大幅な増収増益だ。参戦した全10チームに向けた分配金は12億1500万ドル(約1874億円)に上る。
F1に投資する理由をレノボ・ジャパンの檜山太郎社長に聞くと「F1は180カ国・地域で視聴でき、レノボがビジネスを展開している地域と重なるからです」と話す。もちろん、日本はレノボにとって注力するべき重要な市場だ。は170億ドル(2兆6289億円)だった。F1以上の規模を誇るものの、ワールドカップは4年に1度しかない。一方F1は毎年開催されている。コンスタントにビジネスを展開する意味で、企業にとって最も魅力的なコンテンツはF1だと言えるだろう。24年のF1は9カ月の間に、欧州、中東、東南アジア、東アジア、南北アメリカで全24戦を開催する。レノボはF1にハードなどを提供していて、動作環境は砂漠から高地、高温多湿など過酷だ。かつ長距離輸送も伴う。ハードでは技術力や信頼性が何より大切だ。
実は、約半年前の23年9月にも23年シーズン第17戦として日本GPが開催された。24年のF1はスケジュールの最適化を図ったため、第4戦に組み込まれた。この半年間でもサーバやノート型PCを入れ替えるなど、継続的にサポートをしている。 M&TCにはメディアエンジニアリング、テレメトリーなどといった部署があり、ETCと連携してさまざまな業務をするのだ。レノボのハードウエアを活用してETC側で現場の映像や音声などを編集する。それをM&TCに送ってさらなる編集を施し、完成したものを国際映像としてテレビ局やインターネット配信事業者、F1本体などに提供するという。 日本GPの場合は、鈴鹿からまずシンガポールに送られ、その後マルセイユに到達。それから1つはM&TCに直接行くのと、さらにフランクフルトを経由するルートを作った。このスピードは、レノボと同じF1の公式パートナーであるタタ・コミュニケーションズの技術も貢献しているそうだ。例えばテレビのニュース番組を見ているときに、外国の取材現場とスタジオのアナウンサーが中継のやりとりをする中で、タイムラグを感じることがよくある。そう考えるとF1でのタイムラグの短さは驚異的だ。
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