狭く抜きにくいコース特性からグリッドポジションが非常に重要と言われる中、ポールポジションを掴んだのは地元戦となるフェラーリのシャルル・ルクレール。マクラーレンのオスカー・ピアストリがフロントロウに並んだ。また、角田は今季6度目の予選Q3進出を果たして8番手から決勝レースを迎えた。20台がグリッドに並び、全78周の幕が上がると、ルクレールが好スタート。ピアストリが2番手で続いたが、その後方では3台が絡む大クラッシュが発生した。
ペレスはターン2“ボーリヴァージュ”で並びかけたハースのケビン・マグヌッセンと接触し、スピンしてウォールにクラッシュ。コントロールを失ったペレスのマシンは、もう1台のハース、ニコ・ヒュルケンベルグも巻き込んだ。なお赤旗が提示される前には、ターン1”サンテ・デボーテ”でピアストリとカルロス・サインツJr.(フェラーリ)が接触したようで、サインツJr.は左リヤタイヤをパンク。カジノコーナーを曲がり切れず大きく順位を落とした。またアルピーヌの2台がターン8“ポルティエ”で同士討ち。オーバーテイクを仕掛けた側のエステバン・オコンのマシンは接触で宙を舞い、着地の衝撃でフロアなどを強く打ち付けたため、オコンはリタイアを選択した。なおこの接触についてはオコンに非があるとして、ペナルティの裁定が下っている。
40分ほどの中断を経て、レースはスタンディングスタートで再開。リタイアした4台を除き、各車が元々のグリッド位置に戻ることとなった。サインツJr.もスタートポジションの3番手に戻ることができ、赤旗に救われた形になった。 赤旗中断中にタイヤ交換義務を消化できるため、ウイリアムズのローガン・サージェント以外のドライバーが異なるコンパウンドに変更。これでレギュレーション上、15台は実質的に“タイヤ無交換”でレースを走り切ることが可能になった。リスタート後、首位ルクレールはペースを大きく落としてレースをコントロール。ハードを履いたピアストリ、サインツJr.、マクラーレンのランド・ノリスの3台がそれに続いた。
一方、5番手ラッセル以下、レッドブルのマックス・フェルスタッペン、ルイス・ハミルトンの3台は、最初のスタートでハードを選択した結果、勝負権を失わないためリスタートではミディアムに交換することに。ハード勢と同等の周回数をこなすため、先行車との間隔を大きく取ってタイヤマネジメントに徹した。レースが動いたのは52周目。ミディアム1セットでは走りきれないと判断したハミルトンがピットに飛び込み、ミディアムからユーズドに履き替えた。後方の角田とはこの時大きな差が開いていたので、ポジションを落とすことなくピット作業を終えることができたのだ。65周を越えると、実質タイヤ無交換のハード勢がレースを走り切れると判断し、ペースを上げた。ラッセルもミディアムながら1分15秒台をマーク。フェルスタッペンは攻め手を欠いた。ルクレールは2021年、2022年のモナコGPでポールポジションを獲得していたものの、過去のグランプリでは表彰台すら獲得できず。しかし今年はジンクスをはねのけて、ついにモナコで優勝トロフィーを掴んだ。ノリスは4位。ラッセルはミディアムで75周を走りきるだけでなく、フェルスタッペンの猛攻にも耐えき
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