リレー種目のパリ五輪予選を兼ねて行われ、男子400メートルリレーと同1600メートルリレーの日本が五輪出場枠を獲得した。2着までが枠を得る予選に400メートルリレーはサニブラウン、柳田、上山、三輪で臨み、38秒10の4組1着。1600メートルリレーは佐藤拳、西、佐藤風、川端の布陣で3分0秒98の1組1着となった。女子400メートルリレーは44秒16、混合1600メートルリレーは3分20秒92で、いずれも組7着に終わり、5日の五輪出場枠決定ラウンドに回った。同ラウンドで2着に入れば五輪出場が決まる。
短期間でバトンパスの呼吸を合わせ、4人が持てる走力を発揮した。日本の男子400メートルリレーは予選1着で五輪切符を手に。1走に起用されたエースのサニブラウンは「重圧は感じずリラックスして走れた」と涼しげな表情で語った。 米国が拠点のサニブラウンの代表合流は2日。確認は前日の練習だけだったが、1走から2走柳田へのバトンパスは一発で決まり、柳田は「やれることをちゃんとやれば問題ない」と自信を深めて臨んだ。サニブラウンは持ち前の爆発力でリードし本番でも円滑な受け渡しを成功させた。タイムは全体2位と上々だったが満足する様子はない。1位米国とは0秒61差があり、4位との差はわずか0秒04だ。サニブラウンは「パリ五輪の優勝は36秒台が出るかも。ここからどれだけ上げられるか」と、さらに高い目標を見据えた。○…1着だった米国の失格で最終的に順位が繰り上がったが、男子1600メートルリレーの日本は五輪出場への執念がほとばしるレースぶりだった。3番手でバトンを受けた3走の佐藤風は「燃えた。抜けなかったら自分の責任」と気持ちを奮い立たせた。バックストレートで前方のドイツを捉え、順位を1つ上げる。アンカー川端は最後の直線で力を振り絞り、出場枠獲得圏内を死守した。1走の佐藤拳は「我々はパリ五輪で金メダルを獲るためのチーム。うかうかしていられない」と気を引き締めた。
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