Dropbox Japanは2022年7月8日、日本国内で実施した「Future of Work(ニューノーマルの働き方)調査」の結果を発表した。リモートワーク実施における「現実と理想」のギャップ、ワークライフバランスの変化と幸福度の関係、チームで働くうえでの「同期/非同期の働き方」の使い分け意識など、役職や世代ごとの違いも含めた働き方の変化を多面的に示すものになっている。
今回の調査対象者のうち、リモートワークを実施している回答者(「1週間に1~2日」未満の頻度も含む)は29.6%だった。一方で「理想的なリモートワークの頻度」を聞くと、リモートワークをしたいと考える人は48.4%に及び、現実と理想の間にはギャップがあることがわかった。 一方、「勤務先では導入されておらず、導入してほしいと思うもの」という回答の多い項目を見ると「自宅での就労環境整備のための補助金」「ワーケーションなど自由な働き方を奨励する制度」「仕事の成果に基づき働き方を評価する仕組み」が上位3つだ。梅田氏は、リモートワークの実体験と理解がだんだん進めば、今後はこうした制度面の整備に関心が移っていくのではないかと説明する。リモートワーク頻度が高い人は「ワークライフバランスの幸福度」も高い
回答者が感じる「ワークライフバランスに対する幸福度」は、全体ではコロナ禍前と現在で変化がなかった(10段階で平均5.3)。ただし、リモートワーク実施頻度の高い層では、コロナ禍前よりも大きく幸福度が高まっている(本記事冒頭の図表を参照)。たとえば「1週間に3~4日以上リモートワークを実施している」回答者のうち「幸福度が高い」とした人は51.4%。また「すべて(全日)リモートワーク」の回答者でも46.