飼育下では、怪我を負ったり病気にかかったりした場合には治療が受けられる。天敵もおらず、基本的には野生個体よりも長生きするという。とは言え、歳をとると体力が衰えたり健康面に問題が出たりする。色々な動作をさせるのは、何よりも健康寿命をできるだけ延ばしてやりたいという願いからだ。
石原さんは、「普段から色々なことを教えて、少し苦労させることが大切だと考えています。(海よりも)狭いので身体能力を上げることは難しいですが、体力が衰えていくスピードを遅くすることはできると思います。そこには気を配っています」という。お食事タイムに見られる様々な動作は、健康を願う愛情に基づいて、飼育係たちが工夫しながら重ねた努力の賜物のようだ。これまで13頭のラッコと過ごしてきたという石原さんに、魅力を聞いてみた。我が子を褒める時のように、「担当者が言うのもなんですが…」と少し照れながら、その“可愛さ”を一番に挙げる。「どんな動きをしても可愛いんです」と笑顔で語ってくれた。 だが、それだけではないそうだ。「よく見ていただくと、他にも色々な発見がありますよ。潜ると、水圧で毛の間に溜まっていた空気が気泡になって押し出されます。キラキラ光ってすごく綺麗なんです。プールの底では、ひげを前に出して食べ物がないか探っています。可愛い以上の面が見えて、とても面白いと思います」そんなラッコの性格は、分かりやすく表現すると犬よりも猫に近いそうだ。犬は飼い主に喜んでもらったり、褒めてもらったりするための行動が多い。ラッコの場合、飼育係のために自発的に何かをすることはないそうだ。
「お食事タイム」では飼育係との可愛いやり取りが見られるが、これも「単純に、ご飯をもらうためです」と石原さんは笑う。人とのコミュニケーションは取れるが、基本的にマイペースなところが「犬よりは猫に近い」ということだ。 ラッコ:イタチ科カワウソ亜科ラッコ属でカワウソの仲間(英語ではsea otter=海のカワウソ)。厚い毛皮によって寒さを防ぐとともに、その中に蓄えた空気の層で水に浮く。海上で生活し基本的には単独行動する動物だが、休息や睡眠時には集まる習性がある。かつては毛皮をとるために乱獲され、絶滅寸前まで減少した。近年生息数自体は増えているが、現在でも絶滅危惧種に分類されている。野生ではカニ、貝、ナマコ、エビや動きの遅い魚など、海の底の方に住む動きの遅い生き物を食べる
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
ソース: responsejp - 🏆 56. / 63 続きを読む »
ソース: responsejp - 🏆 56. / 63 続きを読む »
ソース: responsejp - 🏆 56. / 63 続きを読む »
ソース: responsejp - 🏆 56. / 63 続きを読む »
ソース: responsejp - 🏆 56. / 63 続きを読む »
ソース: responsejp - 🏆 56. / 63 続きを読む »