ヤクルト嶋基宏捕手(36)は、被災地とともにありつづける。楽天の選手として経験した東日本大震災から10年。「思い出したり考えたりすることはあります」と静かに話した。3月が近づくと、東北に思いをはせる。「今本当にニュースでやることも少ないです。風化させてはいけないという思い」と懸念した。
震災直後は野球をやっていいのかと悩んだときもあった。だが、4月12日、心が晴れた気がした。観客は入らないだろうと思い込んでいた仙台でのホーム開幕戦。球場が開門前から行列を作るファンに驚いた。「逆に、苦しんでいる方々や、なかなか普通の生活に戻れない方々を、野球をやって勇気づけたいなと。みんなそれを待っているんじゃないのかなと感じました」。答えは見つからないのかもしれない。でも、プロ野球を楽しみにしているファンがいる。プロ野球選手として、期待に応えるために全力プレーに徹してきた。 目の前の1球に全力を尽くしてきた10年間。「僕もこの年まできたらそんなに野球人生は長くない」。26歳だった選手会長も、ベテランと呼ばれる年齢になった。それでもやることは変わらない。「元の姿に戻ったり、家族や親族を亡くした方の心の傷はなかなか癒えないと思うけれど、ちょっとでも『今日、野球見てよかったね』と思える瞬間を感じてもらえたら。前向きに生きていくための力に野球がなればいいなと思っています。そういう人たちの思いも背負って1日1日全力で頑張りたい」。被災地とともに戦い抜き、底力を見せ続ける。【湯本勝大】
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