ヤクルトのドラフト1位奥川恭伸投手(18=星稜)の春季キャンプ2軍スタートが決定的となった。新人合同自主トレ第3クール初日の16日、小川淳司GM(62)が、奥川が右肘の軽い炎症のため、当面のノースロー調整を発表。休養日だった前日15日に横浜市内の病院で検査を受け、昨年11月のメディカルチェックで確認されていた炎症が、わずかに残っていることが判明した。今月下旬に予定されていたブルペン入りは白紙となった。キャッチボールを行うルーキーたちの中に、奥川の姿はなかった。他の新人5選手を横目にベンチ前で黙々と体幹トレーニング。右肘の軽い炎症のため、当面のノースロー調整が決まった。ウオーミングアップや30メートルダッシュ、アメリカンノックはこなしたが、ティー打撃やバント練習には参加せず。「(炎症は)軽いものなので、この期間をプラスに捉えたい。(プロを)長くやりたいので1年目は土台作りの気持ち。焦りとかはありません」と落ち着いた表情で受け止めた。
当初のプランでは新人合同自主トレ終盤でのブルペン入りが見込まれていたが、これも白紙となった。橿渕スカウトグループデスクは「1回、ゼロに戻します。今までのプランよりは遅れることになる」と説明。23日に行われるスタッフ会議で春季キャンプの1、2軍振り分けが決まる。小川GMは「この状態を考えると…」と言葉を濁したが、投球再開のメドが不透明な中での1軍メンバー入りは厳しく、宮崎・西都での2軍スタートが決定的となった。 順調に練習メニューを消化してきたように映った奥川だが、昨年11月に行ったメディカルチェックで右肘の炎症が発覚していた。休養日だった前日15日に、元々予定されていた経過観察のため、横浜市内の病院で患部を検査。わずかながら炎症が残っていることが判明した。悪化を避けるために慎重を期して、ノースロー調整が決まった。
ここまでは医師の判断も受け、投げ続ける中で回復を図っていた。12日の第2クールからは遠投を開始。80メートルまで距離を伸ばしていた。奥川は現在も痛みの自覚はなく、昨秋のU18W杯時と比べ「状態はよくなっています」と強調した。
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