モルガンＳ、トレーディングとディールメーキングが４－６月収益圧迫

18日の決算発表によると、トレーディング収入は前年同期比22％減少し、ディールメーキングの不振と相まって、４－６月業績はアナリスト予想を下回る結果となった。ウェルスマネジメント部門の純収入が過去最高を記録したことが打撃を和らげた。 モルガン・スタンレーはディールメーキングの長期低迷に対処するため、今年すでに3000人余りの雇用を削減。それに伴う退職金のコストとして３億800万ドル（約430億円）を計上した。

ジェームズ・ゴーマン最高経営責任者（ＣＥＯ）は発表資料で「厳しい市場環境の中、当社は堅実な業績を達成した」とし、「当四半期はマクロ経済が不確実性を深め顧客活動が低迷する中で始まったが、より建設的なトーンで終了した」とコメントした。 先週決算を発表した大手米銀の中には、消費者向け事業が好調で業績が予想を上回ったところもあったが、モルガン・スタンレーのようなトレーディングやディールメーキングに依存している銀行は、利益と収入が落ち込むと予想されていた。 モルガン・スタンレーの第２四半期利益は13％減の21億8000万ドルとなった。 モルガン・スタンレーは今年、ウェルスマネジメント事業の利益を今後数年間でほぼ倍増させる計画を明らかにした。新たな長期目標である税引き前利益120億ドル超は、資産や融資の増加、市場の拡大からもたらされる。 債券トレーディング収入は17億2000万ドルで、アナリスト予想に届かず、株式トレーディング収入は25億5000万ドルと14％減少した。「顧客活動と市場ボラティリティーの低下」が理由と同社は説明した。...

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