この「させていただく」とその類似表現は、丁寧だが慇懃無礼に聞こえる場合もあり、敬語として違和感を覚える人も少なくないようだ。それでもつい使ってしまうのはなぜなのだろうか。
では、言語学者である著者が、「させていただく」のさまざまな使用例を挙げながら、意識調査やコーパス調査(実際に使用された言語データをもとにした調査)の結果をもとに、日本語や敬語の変化とその原因、社会的背景などを分析している。 著者によると、「させていただく」は他者への敬意を表す伝統的な敬語の枠外にある、別のタイプの敬語であり、その使われ方が変化してきている。相手との距離感を調節できる便利な言葉であり、自分を丁寧な人間に見せるために使われている表現なのだという。
最近の「いただきます」過剰は私も好きじゃない。
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