名司会者オプラ・ウィンフリーの助けもあって、メーガン妃は女優として一世一代の名演技をしてみせた。アメリカのテレビ視聴者がヘンリー王子とメーガン妃の「私たちは被害者」論をすんなり受け入れたのも無理はない。そもそもヘンリーは破格の特権を持つ身分に生まれ、幼い頃からその特権には義務も伴うことを教わってきた。だから母親の非業の死というトラウマを抱えながらも、成人すると英陸軍に入り、アフガニスタンで活躍し、軍人として立派に義務を果たしたとの評価が定着していた。特権ゆえの義務を背負って生まれてきた者に、逃げるという選択肢はない。ヘンリーは王族の役割を捨ててハリウッドへ逃げたが、そんな選択は父や兄には一度も許されなかったし、今もない。それくらいは知っているはずだ。さらに、海兵隊元帥という名誉職にありながら2019年には軍の行事をすっぽかし、ロンドンで映画の試写会に出席していた。その会場で米ディズニーのロバート・アイガーCEO(当時)にメーガンを声優として売り込んでいたとも伝えられる。公務最優先で生きてきた女王陛下は落胆したに違いない。そんな利己的な孫が、今度はテレビで肉親を裏切ったのだ。もう目も当て
夫に比べると、メーガン妃の演技は別格だった。おとぎ話を地でいく結婚式(18年)の熱狂が冷めた後、英メディアにいじめられてきたのは事実だが、気候変動問題について説教する一方で世界中を専用ジェット機で飛び回る夫妻の姿は単なる「偽善」を通り越している。
王室を飛び出したら金儲けもしなければいけないし大変なんだろうな。
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