ポルシェ・ヘリテージ&ミュージアムのアヒム・ステイスカル部長は、「ターボシリーズほど、ポルシェの革新的な企業姿勢を鮮明に反映しているモデルはない」と述べている。240psのパワーを誇るこの車は、1975年からの市販仕様と異なり、911カレラのナローボディを持ち、“Turbo”のロゴではなく“Carrera”のロゴを装着していた。また、オーストリアの山岳風景を色鮮やかに見るために、フロントガラスの色付けを避けたという逸話もある。グローブボックスにはLPのイニシャルと「Turbo-Porsche No. 1, Stuttgart-Zuffenhausen, 29 Aug. 1974」の文字が刻まれたプレートが装着されている。
4月25日から28日にかけて、ドイツ・シュツットガルトで開催されるレトロクラシックス2024にて、ポルシェは「Beyond Performance - 50 Years of Porsche Turbo」と題した記念イベントを行なう。イベントは、クラシックカー愛好家やスポーツカーのファンに向けたもので、ポルシェのターボ技術が誕生してから50年の歴史を振り返る。 イベントでは「911ターボ No. 1」が展示されるほか、1975年の「911ターボ3.0」クーペや、1996年の「911 GT2」、軽量レーシングカーの「911 GT1」(1998年)、ポルシェエクスクルーシブによって製造された「911ターボS」(1998年)といった、希少で非常に速い車が展示される。
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