ボーイング、5月納入5割減 「投資不適格」に格下げ懸念

  • 📰 nikkei_bizdaily
  • ⏱ Reading Time:
  • 40 sec. here
  • 2 min. at publisher
  • 📊 Quality Score:
  • News: 19%
  • Publisher: 51%

日本 見出し ニュース

日本 最新ニュース,日本 見出し

【ワシントン=花房良祐】航空機大手の米ボーイングは11日、5月の納入機数が前年同月と比べ5割減の24機になったと明らかにした。事故を起こした「737MAX」などの品質問題で生産は低調なままだ。社債格付けが「投資不適格」に格下げになる可能性があり、借り換えが難しくなるなど資金繰り悪化の懸念が浮上している。737MAXはボーイングの主力機で5月の納入は19機にとどまった。全体の納入機数24機は前月

は11日、5月の納入機数が前年同月と比べ5割減の24機になったと明らかにした。事故を起こした「737MAX」などの品質問題で生産は低調なままだ。社債格付けが「投資不適格」に格下げになる可能性があり、借り換えが難しくなるなど資金繰り悪化の懸念が浮上している。

737MAXはボーイングの主力機で5月の納入は19機にとどまった。全体の納入機数24機は前月の4月からは横ばいだったが、4月は新型コロナウイルス禍で低迷していた2022年2月以来の低水準だった。低調な納入が続いている。 737MAXは24年1月、飛行中に胴体に穴が開く事故が発生した。非常口を覆うパネルの留め具がなかったことが原因だった。製造工程で留め具の挿入を忘れたためで、米連邦航空局(FAA)がずさんな製造品質の改善を求めている。FAAは有効な対策が実施されるまで増産は認めない方針で、これが生産のボトルネックだ。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると西部ワシントン州のボーイング工場では23年に月平均800人もの作業員を新規雇用した。多くの労働者は飛行機の製造経験がない若者で、複雑な工程を習得する研修・教育の実施に四苦八苦している。24年1月の事故直後には、新人が生産ラインで働くのを1カ月以上にわたって止めたという。格付け大手ムーディーズは4月、「商用機部門の逆風は26年まで続く」と指摘し、ボーイングの格付けを「Baa3」に引き下げた。格付けの見通しを「ネガティブ」としており、今後、さらに引き下げる可能性がある。

いまの格付けは投資適格だが、これ以上引き下げられると「ジャンク債」となり新たな社債発行が難しくなる。社債償還の返済期限が迫ると資金繰りに影響しかねず、ボーイングも「投資適格を維持することは優先課題だ」(ブライアン・ウェスト最高財務責任者=CFO)とリスクを意識している。同社の負債は約580億ドルにのぼる。 ボーイングは5月下旬、24年のフリーキャッシュフロー(FCF、純現金収支)が赤字に転落するとの見通しを明らかにした。手元資金(現金同等物と短期債保有額の合計)は3月末、約75億ドルと3カ月前に比べて5割減った。

 

コメントありがとうございます。コメントは審査後に公開されます。
このニュースをすぐに読めるように要約しました。ニュースに興味がある場合は、ここで全文を読むことができます。 続きを読む:

 /  🏆 105. in JP

日本 最新ニュース, 日本 見出し

Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。

ボーイング、起訴猶予合意に違反 米司法省が見解 訴追など対応検討米司法省は14日、航空機大手ボーイングが2018、19年に起きた墜落事故を巡る起訴猶予合意(DPA)に基づく義務に違反したとの見解を示した。
ソース: ReutersJapan - 🏆 90. / 51 続きを読む »

ボーイング、初の有人宇宙船打ち上げ ロケット分離成功【ヒューストン=花房良祐】航空宇宙大手の米ボーイングと米航空宇宙局(NASA)は米東部時間5日午前10時52分(日本時間5日午後11時52分)に新型の宇宙船「スターライナー」を南東部フロリダ州ケープカナベラル空軍基地から打ち上げた。初めての宇宙飛行士が搭乗する打ち上げで、15分後に宇宙船はロケットからの分離に成功した。6日に国際宇宙ステーション(ISS)に到着する予定だ。スターライナーは円すい
ソース: nikkei - 🏆 135. / 51 続きを読む »

ボーイング「スターライナー」、宇宙飛行士2人がISSに到着(1)米航空・宇宙大手ボーイングの「宇宙タクシー」、新型宇宙船の「CST-100スターライナー」は国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングした。同宇宙船としては初めて宇宙飛行士をISSに送り届けた。
ソース: BloombergJapan - 🏆 4. / 68 続きを読む »

ボーイングの1〜3月、最終赤字550億円 小型機事故で【ヒューストン=花房良祐】航空機大手の米ボーイングが24日発表した2024年1〜3月の最終損益は3億5500万ドル(約550億円)の赤字(前年同期は4億2500万ドルの赤字)だった。1月に発生した小型機「737MAX」の事故対応やそれに伴う減産が響いた。売上高は前年同期比8%減の165億6900万ドルだった。1月に「737MAX」の胴体に穴があく事故が発生し、米連邦航空局(FAA)が同型機の運
ソース: nikkei_bizdaily - 🏆 105. / 51 続きを読む »

ボーイングのCEOが2024年末をもって退任することを発表、2024年1月の事故に対する引責かアメリカの航空宇宙機器大手「ボーイング」のデイブ・カルフーンCEOが2024年末をもって辞任することを発表しました。ボーイングでは、2024年1月6日にボーイング737MAX9の壁面パネルが剥離して緊急着陸する事故が発生しており、今回のカルフーン氏の辞任はその責任を取ったものとみられています。
ソース: gigazine - 🏆 80. / 51 続きを読む »

ドライブレコーダー付きミラーなどで知られるジェンテックス ニール・ベームCTOに製品戦略について聞くFDM(フルディスプレイミラー)や自動防眩リアビューミラーなど高度なミラー製品で知られるGentex(ジェンテックス)。近年ではトヨタ車への採用が進んでいるドライブレコーダー付きルームミラーや、ボーイング 787やエアバス A350の窓に採用されている電子シェードが同社の代表的な製品になる。
ソース: car_watch - 🏆 102. / 51 続きを読む »