の三部敏宏社長は矢継ぎ早に大胆な改革を打ち出してきた。今をホンダにとっての「第2の創業期」と呼んで社員を鼓舞する背景には「ここで変わらなければホンダはなくなる」というほどの危機感がある。ホンダが進む道を三部氏に語ってもらった。
「両社の若手を中心にワークショップをしてみたところ、数カ月後に『面白いものができそうです』と報告が上がってきた。そういうことなら、と吉田さん(ソニーグループの吉田憲一郎会長兼社長)とお会いすることになりました。先ほど言ったように、ホンダかソニーという個社の話だけではなくて、日本の産業全体に新しい流れを生み出せればな、という話もしました。それで、『じゃあ、やりましょうか』と。そこからは速かったですよ」「25年の発売まで時間も少ししかないですが、今まさに一生懸命取り組んでいます。実際の中身は、買った後から進化するような車にするつもりです。ギリギリまで入れられるものは入れて、間に合わないものは後から車に入れる。立ち上がりよりも、どんどん価値が上がっていく、という『後から進化』が可能になるハード構成にします。今の我々のビジネスモデルとは全く違うものになるので、まずはしがらみのない新会社から始めていこうというわけです」「一時的なイベントとして会社をつくったわけではなく、ちゃんと自動車会社として独立して生きていける存在を目指すべきだと思っています。そういった意味で言えば、例えば生産をホンダでやる必
「だから、ソニーでもホンダでもない存在です。本当は、僕はソニー・ホンダモビリティなんて、両社の影が見え隠れする名前は嫌だったんですけどね。(関係者の間では)社名も、途中で変えるかもしれない、という話もしているようです」「どうでしょう。彼らを追いかけるのではなく、新しい価値を我々で見つけていきますから。だけど、全然、十分に戦えると思いますけどね」「カーボンニュートラルを目指すことは、ここ数年のうちに国際社会の中で当たり前の話になりました。それに対し、日本でも『我々も目指します』といったうわべの話はありましたが、実は具体的な動きがなかった。ただ、逆算すると、50年に本当にカーボンニュートラルを達成しようと思うのならば、いよいよ始めなければ間に合いません」「当時の日本でインパクトを持って受け止められたということは、それだけ世界とのギャップがあったということの裏返しです。国内がメインの市場であればまだ間に合うかもしれませんが、我々のビジネスの8割以上は海外です。ハイブリッド車(HV)も日本だけでいえば間違っていない。だけど、グローバルではもうそんなことを言えるような時期ではありません」
ホンダの醍醐味
生半可な最高執行役員責任者は。経営者の優しさをプロ化すると。
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。