近年、日本の西洋美術コレクションが海外で注目を集めている。日本のコレクターたちの厚き情熱と審美眼によって集められた美術品は、いま日本各地に貯蔵されている。海外の美術関係者たちが注視する質の高い名作絵画がどこに潜んでいるのか……。ヨーロッパでアートの現場で活躍する下記3名のコメントを交えながら、東京・竹橋にある東京国立近代美術館を訪れた。
パスカル・ペラン●ウィルデンスタイン・プラットナー研究所研究部門長。パリ、NYに拠点をもち印象派の画家を中心にカタログ・レゾネの編纂やアーカイブを研究、モネやルノワールなどの作品鑑定書を発行する機関、ウィルデンスタイン・プラットナー研究所に長年勤務する。デジタル世代に向けたカタログ・レゾネとアーカイブ研究に力を入れ、日本でも講演を行っている。 カーンは「大好きな日本には11回訪問していますが、次回はぜひ東京国立近代美術館を訪れてみたい。自分の専門であるボナールの新収蔵作品や他の所蔵コレクションもぜひ見てみたいです」と感想を述べる。ピカソやマティス、パウル・クレーなどを所蔵するが、ペランも、ピカソの有名なドキュメンタリー映画『ミステリアス・ピカソ 天才の秘密』(1956年)に登場する大作がここ東京国立近代美術館に所蔵(現在は貸し出し巡回中)されていたことに心を揺さぶられたようだ。
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