付近でヴォイテクが現地の少年に拾われたのは1942年、生後3ヶ月の時でした。カスピ海から上陸しイギリス軍との合流地であるエジプトを目指してハマダーンの山中を移動するポーランド軍の弾薬補給隊の兵士たちは、休憩中に奇妙な形の荷物をひきずる少年に目を留め、缶詰の肉とひきかえに少年から子グマを購入したそうです。
幼いヴォイテクは始めのうちは食べ物をうまくのみ込むことができず、兵士たちは薄めたコンデンスミルクをハンカチに染み込ませ、ウォッカ瓶に入れて飲ませました。その時のウォッカ瓶に数滴残っていたアルコールがミルクに混ざったため、その後ヴォイテクはお酒(特にビール)を好むようになったのでは、と兵士たちは後に考えるようになったとのこと。ちなみにビールのほかにタバコも大好物という、いかにも軍人らしい好みのヴォイテクですが、タバコは吸うのではなく食べるのが好きだったとのことで、なぜか火のついたタバコでないと興味を示さなかったようです。イランからイラク、パレスチナ、シリアを経てエジプトへ、中隊とともに進軍するうちにすくすくと成長し、兵士たちに良く懐くようになったヴォイテク。食事は果物やマーマレード、ハチミツやシロップなどを与え、寝る場所に関しては小さいうちは毛布や軍服にくるんで添い寝し、体が大きくなるのに合わせてバスタブやトランクでベッドを作ったとのこと。しかし、甘えん坊のヴォイテクは兵士たちと一緒に眠ることを好み、時には夜の間に就寝中の兵士に寄り添い朝になって顔をなめて起こし、びっくりさせることもあっ
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