ビットコイン高騰で「ミリオネア・ウォレット」が続々、１日1500前後

ウォレットとは、ブロックチェーン（分散型台帳）上のデジタルアドレスであり、ユーザーはそこに暗号資産を保管することができる。ネットワークは公開されており、中央集権的な仲介者によって管理されていないため、ウォレットが保有するトークン数などのデータを入手することが可能だ。ただ、アドレスは匿名であるため、それが個人、ないし組織によって管理されているのか、区別することは難しい。

ビットコインは現物型上場投資信託（ＥＴＦ）への需要急増を巡る高揚感から、年初来で約70％の急騰を演じている。それでも、新たなミリオネア・ウォレットの誕生ペースは、毎日4000を超えていた2021年の強気相場の局面を下回っている。今年最もハイペースだったのは３月１日の1691だ。 ペースが遅いのは、いくつかの原因が考えられる。新規資金の流入がまだ完全には本格化してないこと、「クジラ」と呼ばれる大口投資家が高値で利益を確定していること、クジラは通常、個人のウォレットではなく、カストディアンに保有資産を保管していることなどが挙げられる。 カイコは11日付けのリポートで「21年には、暗号資産ブームから利益を得ようとするあらゆる強気派が資金を大量に流入させた」と指摘。「クジラは今回、一段と慎重な姿勢で臨んでおり、投資する前に上値余地があるかどうかを見極めている可能性がある」と述べている。

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