中古車販売大手のビッグモーターが、保有する中古車販売大手「ガリバー」の運営会社の株式の一部を売却したことがわかった。保険金の不正請求問題で顧客離れが広がって、業績は悪化している。資産の売却によって運転資金の確保を図っているとみられる。
ビッグモーターは27日、関東財務局に大量保有報告書の変更報告書を提出した。14〜20日にガリバーを運営するIDOM(イドム)社の株式を市場で約126万株売却したことが明らかになった。保有比率は5%程度から4・15%に低下し、株価を基に試算すると、売却額は9億円程度とみられる。 取材に対し、ビッグモーターの担当者は「事情を総合的に判断した」と述べるにとどめた。IDOMは21日、「ビッグモーターとの間に、資本提携や業務提携の事実はなく、(株式売却に)意見を表明する立場にない」とするコメントを発表していた。
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