2018年夏から秋にかけて住宅地にほぼ連日ヒグマが出没して騒動となった後志管内島牧村が、「住民の安心安全」と「クマとの共生」の両立を模索し、対策を進めている。同村は山林と民家の間に総延長17キロの電気柵を設置し、地元猟友会は春期の管理捕獲を強化している。5年間で村内のクマの目撃件数は減り、一定の効果が出ている。札幌市などの市街地周辺で出没が相次ぐなど、人の生活圏とクマの生息域が重なりつつある中、人とクマはすみ分けできるのか―。道内で先進的に取り組む同村の今を探った。(報道センター...
島牧村では18年7~9月、クマ1頭が村西部の住宅地にほぼ連日出没し、騒ぎになった。クマは停泊中の漁船内のホッケを食べたり、民家敷地内に侵入していけすの柵を壊したりした。最初の目撃から約2カ月後に箱わなで捕らえられて駆除されるまで、住民は不安な日々を過ごした。同村にとってこの騒動が、クマ対策の必要性を強く意識するきっかけになった。 島牧村原歌町の商店経営の藤田章さん(75)は当時、クマが自宅の庭のいけすにいるコイを捕まえようとしていたり、自宅の外に置いていたごみ箱を荒らされたりした。藤田さんは「ここまで家の近くに来るとは、思ってもいなかった。クマは、山に行かなければ出合わないものだと考えていた」と振り返る。島牧村によると、クマは当時、生ごみや人が捨てた魚の味を覚え、人里に下りてきたとみられる。周辺の山に生息するクマの頭数の増加に加え、人口減少で山中の畑が休耕地となってクマが近づきやすくなり、クマの生息域が人里近くまで拡大しているのも大きな要因だったという。
そこで、島牧村は住宅付近への出没を防ぐため、人の生活圏とクマの生息域の間に「境界」をつくる施策に乗り出した。それが電気柵だった。それまではシカによる被害を想定し、農家が畑の周囲に設置する際に補助金を出していた。クマ対策として、山林と民家の間や、道路沿いに市町村が独自で電気柵を付けるのは道内で極めて珍しい取り組みだ。...
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